「入院に関する家族の時間やお金への影響調査」

入院は、自分ゴトではなく“家族ゴト”!配偶者の入院により約6割が仕事を休んだという結果に。また、治療費以外の“見えざる費用”も発生

 損害保険ジャパン株式会社(取締役社長:西澤 敬二、以下「損保ジャパン」)は、入院経験者・未経験者合計2,000人に「入院に関する家族の時間やお金への影響調査」を実施しました。

1.調査実施の背景

日本の医療保険世帯加入率は85%を超えており※、多くの方が入院時の治療費の備えとして医療保険に加入しています。
本調査では、「自身が入院したことがある方(500名)」ならびに「配偶者が入院したことがある方(500名)」の回答から、入院が周囲に及ぼす様々な影響を調査し、経験者だからこそ分かる「入院に必要な備え」が明らかになりました。また、「入院未経験者(1,000名)」の回答と比較することで、入院に対する意識のギャップも調査いたしました。
※ 公益財団法人生命保険文化センター平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行)
https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html

2.調査結果のポイント
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■入院は、入院した本人だけではなく家族の仕事や時間にも影響を与えると50%以上の人が回答!

・配偶者の入院により、56.0%が自身の仕事を休んだと回答しました。
・配偶者の入院により、74.6%が自身の何らかの時間を喪失したと回答しました。

■入院当時加入していた医療保険だけでは全額補てんできなかったと30.6%が回答!医療保険に加入して
いれば全てまかなえるわけではない実態と、入院に関する見えざる費用が浮き彫りとなりました。

・医療保険に加入していた入院経験者のうち30.6%が保険だけでまかないきれなかった費用があると回答しました。なお、平均不足額は13.7万円でした。

・治療費以外にかかった費用については、「家族の交通費」(82.2%)、「食費(病院食を除く)」
(80.4%)、「洋服・パジャマ・下着代」(75.5%)や「入院保証金」(40.2%)と、治療費以外の“見えざる費用”が発生することが明らかとなりました。

■入院未経験の方の50%以上が、自身が入院した場合に配偶者が行う「家事」「育児」に対して不安と回答し、
入院経験者および未経験者のうち30%近くの方が、各種代行サービスを使用したいと回答しました。

・入院未経験者は、今後もし自身が入院した場合に、配偶者が行う「育児」について57.0%、「家事」について53.5%、「介護」について33.8%の人が不安を感じると回答しました。

・入院未経験者は、61.2%が両親からのサポートを受けられると想定しているのに対し、実際に両親からサポートを受けられた入院経験者は40.1%に留まりました。また、入院未経験者のうち、誰からもサポートを受けられないであろうと想定している人は22.1%でしたが、入院経験者の実体験では36.1%となり、入院未経験者の想定と入院経験者の実体験とにギャップがあることが明らかとなりました。

・入院経験者および未経験者が今後もし入院した場合、「ペット預入れサービス」を利用したいと回答した人は45.5%、「家事代行サービス」は37.4%、「介護代行サービス」は38.2%、は、「入院生活サポート(病室での生活を支援するサービス)」は37.7%、「育児代行サービス」は27.1%でした。

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【調査概要】
●調査期間:2021年3月26日(金)~3月29日(月)
●調査方法:インターネット(PC・携帯電話・モバイルサイト)
●調査対象:自身・配偶者が入院経験のある既婚者30~60代の1,032人
入院経験のない既婚者30~40代の1,032人

3.調査結果

(1)入院による配偶者の時間の喪失

配偶者が入院し、自身の仕事を休んだかどうかを尋ねたところ、約6割が「自身の仕事を休んだ」と回答しました。入院により、配偶者の働く時間へも影響があることがわかりました。

<図1>配偶者が入院中のご自身の就労状況をお答えください。

(N=414)

また、配偶者が入院したことで自身の時間を喪失したと74.6%が回答し、減ってしまった自身の時間を尋ねたところ、「テレビや音楽などの視聴時間」(37.6%)、次いで「趣味の時間」(35.3%)、「睡眠の時間」(34.1%)が続き、娯楽や睡眠など日常生活時間への影響があることがわかりました。

<図2>配偶者が入院したことで、減ってしまった自身の時間はありますか?

(N=516)

(2)入院による時間の喪失が要因で起きた出来事

配偶者の入院による時間の喪失で起きたことを尋ねたところ、「所得の減少」を21.3%が回答し、その他には「不眠」(19.7%)、「食欲減退・体重減少」(17.3%)が続きました。

<図3>配偶者の入院により働く時間や家族との時間が減ったことで起きてしまったことは何ですか?

(N=740)

(3)入院時に加入していた医療保険での入院費の補てん状況

自身もしくは配偶者に入院経験がある方に、入院当時加入していた医療保険で補てんできたかと尋ねたところ、保険だけでまかないきれなかった費用があると30.6%が回答し、約4人に1人は5万円以上不足したと回答しました。平均不足額は13.7万円であることがわかりました。

<図4>自身もしくは配偶者が入院した際にかかった費用は保険でどの程度補てんできましたか?

(N=1,032)

また、入院経験者に治療費以外にかかった費用を尋ねたところ、75%以上が「食費(病院食を除く)」、「家族の交通費」、「洋服代・パジャマ代・下着代」と回答しました。このように、入院には治療費以外にかかる見えざる費用があることが明らかになりました。

<図5>自身もしくは配偶者が入院した際、治療費以外にかかった費用はありますか?

(N=1,032)

(4)入院中のサポート

入院未経験者にもしご自身が入院した場合、配偶者の「家事」、「育児」、「介護」に関してあなたはどの程度不安に感じますか?と尋ねたところ、「家事」について53.5%、「育児」について57.0%、「介護」について33.8%の方が不安を感じると回答しました。

<図6>あなたが入院中、配偶者の「家事」、「育児」、「介護」に関してどの程度不安に感じますか?

また、両親からのサポートを受けられると想定している入院未経験者は61.2%だったのに対し、実際に両親からサポートを受けられた入院経験者は40.1%に留まりました。また、入院未経験者のうち誰からもサポートを受けられないであろうと想定している人は22.1%でしたが、入院経験者の実体験では36.1%にのぼりました。

<図7>自身もしくは配偶者が入院したら、あなたや家族の世話をしてくれそうな人はいらっしゃいますか?あなたご自身や配偶者以外の当てはまる方をお選びください。

(N=1,032)

入院経験者および未経験者に、今後、自身の入院または配偶者の入院時に各種サービスを利用したいかと尋ねたところ、「ペット預入れサービス」は45.5%、「介護代行サービス」は38.2%、「入院生活サポート(病室での生活を支援するサービス)」は37.7%、「家事代行サービス」は37.4%、「育児代行サービス」は27.1%が利用したいと回答しました。この結果から各種サービスへのニーズへの関心が高いことが分かりました。

<図8>今後もし入院した場合以下のサービスをどの程度利用したいと思いますか?

4.今後について

今回のインターネットアンケート調査から、入院は家族の時間やお金に影響を及ぼすことや、加入している医療保険では入院に関する費用のすべてはまかないきれないケースがあることが分かりました。また、入院時には本人が想定しているよりも周りからのサポートが受けられない実態が判明し、家事代行サービス等へのニーズが高いことが明らかとなりました。

損保ジャパンでは、ご家族のご負担を軽減する「入院時選べるサポート」、入院の準備をしていただくための「入院準備金」、治療費に実費で備える「実費型補償」の3つを基本補償とした『スマホでピタッと充実保険 入院パスポート※』の販売を開始します。

これからも、お客さまが抱える課題に対して最適な商品・サービスを提供し続けてまいります。