都農町の寄附講座「宮崎大学医学部地域包括ケア・総合診療医学講座」が発信。
【背景と経緯】
都農町の総人口は 1 万人を下回ろうとしており、高齢化率は 2020 年で 39.3%、2040 年 には老年人口が生産年齢人口を上回ることが予測されています。
これからの地域医療や医師不足の課題解決のため、都農町が設立した一般財団法人つの 未来まちづくり推進機構(宮崎県都農町)は、宮崎大学医学部への寄附講座「地域包括ケア・ 総合診療医学講座」を令和 2 年 4 月より開設しました。
「地域包括ケア・総合診療医学講座」は医療・保健・福祉が有機的に連携した地域包括ケアの仕組みを構築するとともに、都農町を拠点として総合診療医の育成を行います。
そのためには、地域包括ケアや総合診療医のしくみを都農町⺠にも、わかりやすく伝え、 多職種の専門家と町⺠の接点を増やし、まちづくりに貢献していく必要がありました。具体的な手段として、ローカルけんこうメディア「つのまる」の企画・制作・運用に至りました。
【「つのまる」とは】
「つのまる」は、宮崎大学医学部「地域包括ケア・総合診療医講座」が 4 月 1 日から開設す るローカルけんこうメディアです。「つのまる」という名前は
つの町とまるごと繋がる
つの町をまるーく支える
つの町がまるっと見守る
という想いでつけました。
「つのまる」は、都農町⺠のみなさんに医療や健康、介護などをテーマに、地域包括ケアのしくみをわかりやすくお伝えします。
さまざまな分野の専門家が情報を発信することで、ひとりでも多く、1 日でも⻑く、健康⻑寿でいられるためのきっかけとなることを目指しています。
<けんこう日記>
総合診療医を中心に、医療や保健、福祉に関わっているメンバーが、日替わりで「健康」に 役立つ情報をお届けします。
日記に対しては、町⺠から質問する機能もついているため、可能な限り双方向に、町⺠との距離を近づけていきます。
<けんこう応援団>
日記を書く総合診療医、ソーシャルワーカー、生活支援コーディネーター、ケアマネジャ ー、介護士、看護師のメンバーを「けんこう応援団」として紹介、町⺠に、より身近な存在として閲覧いただくことを期待しています。
【都農町が目指す地域共生社会】
「つのまる」では、地域包括ケアに関わる専門家一人ひとりをイラストでわかりやすく表現し親近感を醸成、さまざまな分野の専門家が一致団結、町⺠一人ひとりに向き合って、誰もが自分らしい暮らしを実現できるようお手伝いしているしくみを紹介していきます。
また、さまざまな分野の専門家がどう連携していくのか、わかりやすく紹介するために、町⺠それぞれの健康状態、5種類(1認知症・糖尿病2脳卒中・認知症3うつ病4糖尿病・双 極性障害5自宅看取り)への対応を実際のエピソードに基づき作成された漫画で紹介します。
(脳卒中、認知症の事例)
【今後の展開】
都農町では、「デジタル・フレンドリー」政策を推進しており、4 月 1 日から 65 歳以上だけの世代と、15 歳以下の子育て世帯、合計約 2,000 世帯にタブレットを配布します。 町の公式ホームページは「都農ページ」として、町⺠と双方向型の機能を付加してリニュー アルします。 主に高齢者をターゲットとするタブレット版のデザインでは、トップページに「けんこう日記」が掲載され、「つのまる」読者だけではなく、町内外の幅広い層へ、都農町発の健康情報を提供していきます。
また、3 月に町内に新設された交流拠点「文明|BUNMEI」(多世代交流サロン)、 「SUZUKI HOUSE」(高齢者向け多目的交流広場)における高齢者向けイベントや健康セミナーなど、積極的に取材し、記事掲載をしていく予定です。
【株式会社イツノマ】https://itsunoma.co.jp/
「人からはじまる、まちづくり」をミッションに掲げ、2020 年 1 月、人口 1 万人の宮崎県都農町に設立されたまちづくりスタートアップ企業。「場づくり」「デジタル推進」「キャ リア教育」の 3 つの事業領域を重ね合わせながら、都農町をはじめ地方自治体のまちづくりを推進している。
【出典】PR TIMES
【参考URL】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000071777.html