この度、『日米がん撲滅サミット2020』(https://cancer-zero.com)は約400名の来場者、関係者を迎え感動に包まれながら大盛況のうちに終了した。
当日は2020年11月15日(日)午後1時より東京ビッグサイト7階 国際会議場にて開催され、今大会で通算約5,400名の皆様がご来場されました。以下は、日米がん撲滅サミット2020当日のご報告です。
今大会は、新型コロナ禍での開催となりましたので手指の消毒、マスクの徹底、アクリル板の設置、またトライブ・ホールディングス・ジャパン株式会社より最新鋭の「AI体温検知ソリューションシステム」を2か所設置しスムーズな入場が行われました。
またハートディスタンス確保のために席数を400席とし、ご講演者の演台にもアクリル板の設置、そして講演者ごとにマイクとマスク・トレーの交換、さらに新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のダウンロードが呼びかけられました。
また、株式会社エデュゲート 代表取締役CEO鈴木博文氏が率いる、世界初のがん患者応援AIロボ『ユニボ先生』が大会サポーターとして登場。ユニボ先生が会場のお客様に可愛らしい声で注意事項を説明し、会場内に和やかな雰囲気が生まれました。
このように、ご来場者の皆様のご協力により開催できましたこと心より御礼申し上げます。
オープニングでは、照明が落とされた会場のスクリーンに『2019 World Alliance Forum in San Francisco』のオープニング映像が太鼓のリズムとともに紹介され、『日米がん撲滅サミット2020』が華やかに、そして劇的に開幕。そして大会長 原丈人氏による力強い開会宣言でスタートしました。
開会式では菅義偉内閣総理大臣の代理として内閣総理大臣補佐官の和泉洋人氏、田村憲久厚生労働大臣の代理として厚生労働省医務技監の福島靖正氏のメッセージ代読に続き、東京都知事 小池百合子氏にご挨拶をいただきました。
そして、米国から臨床試験の国際的リーダーで、がん医療界の世界的権威であるシカゴ大学プレシジョン医療研究センターセンター長・教授 マーク・J・ラテイン氏から高騰する薬価の改定や少量抗がん剤の使用による治療の拡大などで日米連携を呼びかけるメッセージがありました。なお、ラテイン教授はバイデン大統領候補のブレーンでもあります。コロナ禍のため日本と15時間時差があるシカゴからリモートでの参加となりました。
これに続いて、公益社団法人 日本医師会 会長 中川俊男氏、一般社団法人日本経済団体連合会 審議員会副議長・アステラス製薬株式会社 代表取締役会長 畑中好彦氏、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事長 米田悦啓氏、『日米がん撲滅サミット2020』特別顧問・元厚生労働事務次官 二川一男氏、『日米がん撲滅サミット2020』顧問・大阪国際がんセンター総長 松浦成昭氏からご挨拶をいただきました。
さらに『日米がん撲滅サミット2020』副大会長で国立研究開発法人国立国際医療研究センター理事長 國土典宏氏、『日米がん撲滅サミット2020』顧問で株式会社エフ・アール・シー・ジャパン代表取締役社長 清水美溥氏、『日米がん撲滅サミット2020』顧問で公益財団法人がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長、シカゴ大学名誉教授・東京大学名誉教授 中村祐輔氏の来賓紹介。
そして、世界的な論文の執筆者に贈られる『クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞』を受賞された 中村祐輔氏に、副大会長である國土典宏氏より花束贈呈が行われました。
これに続いて戦略講演として事前収録をいただいた原丈人氏の大会長講演「がん撲滅・日米連携最前線」、米国代表講演Ⅰとしてマーク・J・ラテイン教授が「米国が描くがん撲滅戦略2020」をテーマにリモート講演。参加者の皆様は世界最先端のがん研究の状況、また新規薬剤による医療費高騰の問題を訴えるラテイン教授の講演に熱心にメモを取っていらっしゃいました。
また日本から、内閣総理大臣補佐官、内閣官房健康・医療戦略室室長 和泉洋人氏の「がん撲滅に向けた日本政府の挑戦2020」、そして厚生労働省医務技監 福島靖正氏の「がん対策加速化への道2020」。
米国代表講演Ⅱとして、乳がんの先端的治療開発とがん医療改革によって『タイム誌』が世界に影響を与える100人に選出されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校のローラ・エッサーマン教授の講演「一人一人の患者に応じた AI 導入による早期がん転移及び再発予防について」が事前収録により放映。AIや機械学習といった先端技術を駆使した米国の戦略的取り組みに対して会場の注目が一層高まりました。
また休憩時には追悼スライドを放映。
故・北島政樹永世大会長の「医師は時として天に逆らってでも患者を治さなければならない」という名言をはじめ、中学2年のときに脳幹グリオーマを発症し14歳で天上の星となった坂田捺乃(なつの)さん。
彼女はクリスマスプレゼントを尋ねられた時に、「私のものはいいから、大好きなアーティストに小児がんで苦しんでいる子どもたちや家族が元気になる歌を作ってほしい」、また「私が大きくなったら女医さんになって小児がんの子どもをみんな治してあげたい」と言っていました。このほか来場者から事前に送られた思い出の写真を掲載いたしました。
心より皆様のご冥福をお祈り申し上げますとともにがんで苦しみ、後悔する人々が社会に復帰して心より笑顔になれる日までがん撲滅サミットはがん撲滅に向けて皆様と前進して参ります。
続いて日米がん撲滅への戦術講演として、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ワクチン・アジュバント研究センターセンター長 國澤純氏の『腸管免疫細胞コントロールによるがん予防への挑戦!』。
続いてNK細胞の命名者であり国際的な免疫学の権威、順天堂大学医学部免疫学特任教授 奥村康氏の『腸管免疫細胞を活用したがん・疾病予防最前線』。
そして前述の中村祐輔氏による『日本のがん医療革命最前線』という日米ともに第一線で活躍している豪華な顔ぶれの先生方の講演に魅了されました。
さらに様々ながん治療分野のリーダーとしてステージに登壇した10人の医師と来場者との真剣勝負ともいえる公開セカンドオピニオンが実施され、患者、ご家族の切実な問いかけに対して、各医師が親身になってわかりやすく丁寧な回答が行われ、皆様納得した様子でした。
また途中、『ユニボ先生』からも先生方への質問があり、AIロボと人間のやり取りを見ていると、未来の輝かしい可能性にあふれていました。
先生方からは、「がん研究・がん医療や他の先進技術の進歩によって状況は画期的に変化しているのであきらめないで頑張って欲しい」との激励があり、会場は大きな拍手に包まれました。最後に先生方からも、全国のがん患者の皆さんに対して暖かい拍手が贈られ、公開セカンドオピニオンは終了。
そして本大会の締めくくりとして大会長 原丈人氏による『日米がん撲滅東京宣言2020』が発表され、会場は鳴りやまない拍手に包まれ、サミットは閉幕。
原大会長は、セネカの格言『難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、難しくなるのだ』ということと、米国の思想家エルバート・ハバードの『挑戦をあきらめてしまうこと以外に敗北などない』という言葉を引用し、がん撲滅を目指して挑戦し続けること高らかに宣言しました。
おかげ様で『日米がん撲滅東京宣言2020』に基づき、来年は2021年12月5日(日)午後1時より、大阪国際会議場にて初の大阪開催となる『世界がん撲滅サミット2021』が予定されております。
いよいよ世界が力を合わせてがん撲滅の運動を世界に広げて参ります。引き続き皆様方のご支援を心よりお願い申し上げます。
大会HP(https://cancer-zero.com)。
なお、写真は大会公式カメラマンのすい臓がんサバイバー高村僚氏撮影。執筆協力として北岡優希氏、國重博史氏にご協力いただきました。ありがとうございました。
【出典】PR TIMES
【参考URL】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000064517.html