【林野庁事業】子育て世代に向けた新たな森林の楽しみ方を提案 森林×SDGs 親子で楽しむ森の時間『ワデュケーション』体験モニターツアー実施

今まで森林と関わりの少なかった0歳~8歳の子どもを持つ3組の子育て世代が、森林空間におけるテレワークと休暇(バケーション)、森林環境教育プログラムなどの教育(エデュケーション)を体験する取材企画です。

株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岡部寛)と一般社団法人森と未来(本社:東京都世田谷区、代表:小野なぎさ)は、林野庁の委託事業「令和2年度 つたえる、感じる、つながる、森林×SDGs プロジェクト事業」の一環で、北杜市役所のご協力の元、10月30日(金)~10月31日(土)に、山梨県北杜市で「新たな森林の楽しみ方」として子育て世代に向けた「ワデュケーション」体験モニターツアーを実施します。一般公募で選ばれた都市部在住の親子3組が、森林空間におけるテレワークと休暇、森林環境教育プログラムなどを体験します。

水と緑と太陽に恵まれた山梨県北杜市。(出典:山梨県北杜市ウェブサイト)水と緑と太陽に恵まれた山梨県北杜市。(出典:山梨県北杜市ウェブサイト)

森と人が共生する持続可能な未来の実現

持続的な開発目標(SDGs)に貢献する取組が重視される中で、SDGsの達成に向けた森林の役割に関心が集まっています。森林は、水資源の確保、気候変動の緩和、山地災害の防止などの「環境」保全のほか、森林・林業分野における雇用創出などを通じた「経済」の活性化、及び健康増進による人の生活の質(QOL)向上など「社会」へも貢献します。
参考:森林×SDGs(https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/genjo_kadai/SDGs_shinrin.html
林野庁は、森林の持つ多面的機能を持続的に発揮させ、循環型資源である木材を将来にわたって供給するため、SDGs の様々な目標に関わる施策を実行しています。「令和2年度 つたえる、感じる、つながる、森林×SDGsプロジェクト」は、森林の新たな価値を伝え、⼈と森林の繋がりを強めることにより、森林と⼈それぞれにとって持続可能な未来を実現したいという思いから始動しました。

林野庁森林利用課山村振興・緑化推進室長 木下 仁からのメッセージ
忙しい毎日の中で森を訪れたり、便利な暮らしの中で木をつかったりすることは、少し面倒と感じるかもしれません。でも、その少しの手間や時間の大切さに気づき、私たちの暮らしが、森や木と関わったら、もっと幸せで心地いい暮らしに出会えるのではないか。そんな気づきを感じ、それを多くの人に伝え、森や木と人とがつながるきっかけを作りたいという想いを込めて、このプロジェクトに取り組んでいます。
このツアーに参加された方の中に、小さな気づきが芽生え、それが人に伝わり、さらに多くの人が森や木とつながることを期待しています。

みずがき湖の紅葉(写真提供:北杜市役所) みずがき湖の紅葉(写真提供:北杜市役所) 

子どもから大人まで楽しめる、新たな森林の価値を提案
新型コロナウィルス感染症の感染拡大を受け、テレワークを導入する企業が増えたことにより、働き方の選択肢が広がりました。一方で、おうち時間(STAY HOME)が増えたことにより、子どもの外遊びが減っています。本事業では、これまで森林との関わりの少なかった、都市在住の子育て世代を対象に、「新たな森林の楽しみ方」として、テレワークと休暇(バケーション)、森林環境教育プログラムなどの教育(エデュケーション)を組み合わせた「ワデュケーション」体験モニターツアーを実施いたします。
“森林浴”を活用し、企業研修や地方創生の活動を行う「一般社団法人森と未来」の代表 小野なぎさは、森林空間における「ワデュケーション」の可能性について、次のように語っています。

「森林環境が、ストレス緩和や免疫力向上など、健康の増進に効果があることは、科学的に実証されています。森林空間における『ワデュケーション』は、心身の健康を改善することで、大人たちの労働生産性を高めるとともに、自然体験を通じて、子どもたちの生きる力を醸成します。また、山村地域の森林空間を活用した新しい産業を生み出すことで、地域経済に貢献できます。」

モニターツアーの概要
■ツアー:森林×SDGs 親子で楽しむ森の時間『ワデュケーション』体験モニターツアー
■期間:2020年10月30日(金)~2021年10月31日(土)1泊2日
■場所:山梨県 北杜市
■参加者:地方への移住や森林環境教育に関心のある、3組の親子(0歳、5歳、6歳、7歳、8歳の子どもを含む)
■協力:北杜市役所
■連携企業:白州・尾白の森名水公園「べるが」(https://www.verga.jp/)、白州・山の水農場(https://www.yamanomizu.com/)、アトリエヨクト(https://www.a-yocto.jp/
■プログラム:
1日目 小淵沢駅待ち合わせ→白州・尾白の森名水公園「べるが」着…北杜市市長からの歓迎の挨拶・オリエンテーション→園内散策→昼食→森林浴体験→子ども:サクッと工作・大人:テレワーク体験→温泉→夕食→森×テレワーク座談会
2日目 朝のプログラム→白州・山の水農場訪問…きのこ収穫体験・昼食→アトリエヨクト訪問…クラフトワーク体験・インタビュー→道の駅はくしゅう立ち寄り→小淵沢駅解散

 白州・尾白の森 名水公園「べるが」森の宿泊棟(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト )白州・尾白の森 名水公園「べるが」森の宿泊棟(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト )

 木の温かみが感じられる木造コテージ(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト)木の温かみが感じられる木造コテージ(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト)

  • 本モニターツアーは森林の新たな楽しみ方や過ごし方を発信することを目的とする取材企画です。メディアの方々による取材歓迎しております。
  • 10月30日(金)、10月31日(土)に、モニターツアー実施スタッフ、林野庁職員、参加者の親子3組、および移住経験のある地元の関係者に、直接取材が可能です。
  • ツアー実施後に、ツアーの様子が分かる動画コンテンツを作成し、SNS等で発信を予定しております。ご関心のある方は、記載ある連絡先まで、お問い合わせください。

本モニターツアーのポイント
1.親子一緒に森林浴体験

木々を観察したり、鳥のさえずりに耳を澄ませたり…。これまで森と関わりが少なかった都市在住の参加者に、森との触れ合いを通して、心と身体をリラックスさせ、感性を育む時間を提供します。小野なぎさによるプログラム。

2.親はテレワーク、子は木育体験
親と子に分かれ、お父さん、お母さんは、インターネット環境が整ったお部屋で、テレワークを体験。夕食後に、今後の働き方について話し合う座談会を開催します。子どもたちは、木材を使って工作体験。楽しみながら、木材に対する親しみや木の文化への理解を育みます。

インターネット環境の整ったテレワーク体験スペース(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト)インターネット環境の整ったテレワーク体験スペース(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト)

子ども向けの木工ワークショップ。木材に対する親しみや木の文化への理解を育みます。(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト)子ども向けの木工ワークショップ。木材に対する親しみや木の文化への理解を育みます。(出典:白州・尾白の森 名水公園「べるが」ウェブサイト)

3.移住経験者との交流体験
「白州・山の水農場」と「アトリエヨクト」へ訪問。きのこ収穫体験やスパイスボトルのワークショップを通じて、地域の暮らし、仕事に触れていただきます。実際に山梨県北杜市に移住し、生活している方から、実体験を伴った移住のお話をお伺いします。

北杜市の綺麗な水で育まれた、山の水農場のきのこ。北杜市の綺麗な水で育まれた、山の水農場のきのこ。

 

アトリエヨクトで製作する木の蓋のスパイスボトル(出典:アトリエヨクトウェブサイト)アトリエヨクトで製作する木の蓋のスパイスボトル(出典:アトリエヨクトウェブサイト)

<参考情報>
株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング(KMC)(http://www.kmcinc.co.jp/
地域や人々の間の格差の縮小、雇用の創出、事業機会の拡大、地球温暖化対策、伝統文化の保護といった社会課題の解決を専門とするコンサルティング会社。国際協力機構(JICA)などが実施する政府開発援助(ODA)事業、国内省庁や自治体の地域振興、企業の海外へのビジネス進出にかかる各種コンサルティングサービスを提供する。日本のみならず、アジア、アフリカ、中東、中南米など世界70か国以上での業務実績を有する。持続的な開発を目標とするSDGs支援について豊富な知見と経験、SDGs達成のための取組に遍く精通している。

 一般社団法人森と未来(https://www.fwithf.org/
都会に暮らす人々を地域の森につなぐ各種のサービスを提供する森林空間サービスの専門企業。代表の小野なぎさは、認定産業カウンセラー、森林セラピストの資格を有し、日本国内および中国北京市において、アドバイザー、研修講師、講演などの豊富な業務実績を誇る。2019年に森林浴を活用した健康対策、人材育成、地域支援に関する書籍『あたらしい森林浴』(学芸出版社)を出版した。

 林野庁 令和2年度 つたえる、感じる、つながる、森林×SDGsプロジェクト
林野庁 森林利用課 山村振興・緑化推進室により受託し、株式会社かいはつマネジメント・コンサルティングと一般社団法人森と未来が共同事業体として実施している事業。
①森林空間を活用した自然保育や学校教育、企業研修等、様々な「教育」にかかる現状、ニーズ、課題を調査し、今後の森林環境教育の推進に向けた新たな方向性を検討すること、②これまで森林と関わりの少なかった都市住民や未来の社会の中核を担う中学生・高校生に対して、前者に対し森林の新たな楽しみ方を提案したり、後者とは未来予想図を作成する事業を実施、対外的に発信したりすることにより、森林に対する理解・関心を高めることを目的としている。
(参考:森林空間を活用した教育イノベーション検討委員会)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sanson/kan_kyouiku/main5.html